積日;昔日

無差別に書きます

WAVE reform (NEUTAPE-037)

WAVE reform (NEUTAPE-037) 

2024/11/22 に新しい音源がリリースされました。

kazuya ishigami氏のレーベルNEUTAPE-037から。

 

https://neus318.bandcamp.com/album/wave-reform-neutape-037

こちらレーベルページより試聴可能

 

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record & edit

2023/12/17 at Kobe ,2024/09/12 at Okayama

 

2020-23の期間に行ったLIVE、即興演奏の記録を編集し、活動を15分/15分に要約した。

 

制作のきっかけは、2022/11/12に参加したライブ、"ZERO WAVE vol.3"

@environment 0g [ zero-gauge ]

 

別々の場所で録った音源素材を、自宅環境で再生させ混ぜて鳴らして、再度録音。DSDレコーダーを用いる。スピーカーはTIMEDOMAIN、tueks ex-01など複数を同時に鳴らす、

 

https://www.facebook.com/share/p/uLHVoXWq86tWr2t1/ 

 

引越しする直前に制作作業。神戸塩屋に住んでいた時期の空間を環境ごと記録として残したかった。家の部屋にいる鳥たちが音に反応し鳴いている。

 

side Aは、zero waveライブ音源を中心にPC内で波形編集。使用ソフトはaudacity

カット&ペーストでサウンドを散りばめコラージュ。bar HOWSでのsession、space eauuuでの立体音響ほか、自主event "momente"から生まれた様々な瞬間、音の響きを紡ぐ。

 

side Bは、電子音楽家、Kazuto Yokokuraとのduo、Vocalist/Composer、MILKLOTUSとのduo、session音源を再生させmix、クロスフェード。秩序の起点として音叉を鳴らす。ラストは長野ソロにつなげ収束。一発録りフィールドレコーディング。

www.facebook.com/share/p/uLHVoXWq86tWr2t1/

 

引っ越し後岡山自宅にて改めて再生。ヘッドフォンアンプを介しボリュームを上げ下げ。soma - quantum oceanから発生するホワイトノイズを付与し完成。塊から粒子へと変える。騒音かもしれない。

 

https://www.facebook.com/share/p/uLHVoXWq86tWr2t1/

 

前作 "、を打つ"から数えて約10年ぶりの音源。

LIVEと制作は表裏一体、同じ意識、位相で発信していきたい。

流れを絶やさず続ける。  

 

 

 

過渡期の混沌。

この2024-25はこれからの新しい世界の前段階、おそらくはじまりとおわりが重なる稀有な時期かと感じる。

卵から生まれた芋虫が、サナギになり蝶になる変態の最中のような、位置づけの作品(中身もまた同様)。2014年以来のリリース。

引っ越し直前の12月に一気に制作。アルバムジャケットは飼っている鳥の羽🪶銀鈴波チャボのココ

はじめ、チャボの群、

1羽から始まり、4羽、4羽生まれ紆余曲折あり。

144の群れに収まった(引っ越し前9羽), 現在14羽。が本作の制作の発端のひとつ。モチーフとなった。

近年、人の意識、以外の、自然の摂理、秩序というものを感じることが多々あり、

現れる啓示のようなものに従い、できたというかんじ。このあたりのこと経緯をもう少し詳しく書きたい

 

ぴよと、ココ 育雛箱に書かれた144と888の数字

 

 

 

 

 

 youtu.be 

 

Quantum field (remix)

sound/edit : 長野雅隆

visual:Azumi shimA

remix: Hemlock de Markgraaf

 

派生してremix、対応する映像を制作などはじめた。まださざ波だが大きなうねりに変えたい。

今日はここまで。映像に関しては後日 1/17 23:16   

 

https://note.com/masataka0117/n/n1959573aceb1?sub_rt=share_pb

 

ソロで主につきつめたいなというところが見つかってきた。

いろんな、場所、人とのつながりを通じて発見できた、というところが自分の場合大きいので、

うまくそれを表現できないかな、となった多面的すぎて一つにあらわすのが難しい、となったとき

波というテーマで。

あくまで自分の音がメインではあるものの、きっかけがなければ出せてない音が多数。

 

以下いただいた感想

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「wave reform」
はじまったとたん、一定間隔で押し寄せる波を感じる。
しかしそこにあるのは水ではなく、もっと粘度の高い重たい液状金属と思われる。
それがゆっくりと満ち引きを繰り返す。
私はその部屋(箱?)の中央に立ち腰のあたりまで液体の中だ。
暗く、閉じ込められていること、そして非常に眠たいことに気づくが、
目蓋が下りてくるタイミングで金属音が眠りを妨げる…その繰り返し。
音楽から映像を感じることが多いタイプ(色・感触・光なども)の私は
wave reformを聞いてこのような印象を受けた。
いや、正確には「この(前述の)映像が見えた」。
他の事を思い浮かべる発想すら失くしてしまうくらいのインパクトを感じる。
NAGANO氏の作品の中で一番「喰われた」印象すらある。
後述する距離感においては「quantum field」よりもずっと近く
マクロに近いイメージがある。目と鼻の先にスクリーンを吊っているような。
「ちょうどよい距離感」「人肌のぬくもり」などではないことがとても心に迫る。

 

「quantum field」
まず感じたのは「水」だった。
ラジオの砂嵐のような、打ち寄せるさざ波のような。
それらが尖ったり、丸まったり
音としてのカタチを変えながら定位置に流れている。
決して迫るわけでなく、遠ざかりもせず
ただただ筆舌尽くしがたい「ちょうどよい距離」を流れて、在る。
NAGANO氏の作品は何度も拝聴させていただいてきたが
この距離感こそが彼の構築する音楽のもつ体温だと感じた。
NAGANO氏の作る体温に包まれることが彼の音楽を聴くことにあたると思う。

加えて言うならばquantum fieldではその名の通りのフィールド、
つまりは彼が音楽を作る上で立っている土のにおいがする。
彼は何度か制作現場を変えているが、
それが如実に現場の土のにおいとして音楽に加わっているのだ。
「きっとこの音色は雨を含んだ土の上で録音されたのだろう」とか
「乾いた砂ぼこりが舞っていたのではなかろうか」という体験をくれる。
これは彼が生まれ持った制作上の個性ではないかと思われる。
彼がこれからも音楽を続けていく限り、
彼が足を止めた土地の香を我々は追うことになるのだ。

高倉みどり

 

 

▼WAVE REFORM
長野君の活動を、蓄積を、人生を片面15分にまとめる。両面で30分。
喧騒と情報量。
三日前くらいに買ったサブウーファーを付けて聴いたら、あまりの音圧にスピーカー壊れるかと思ったでしかし。

これくらいの「長さ」でまとまってる方がスマートで良いのではないか、というかこれ以上だとたまらなくなる(良い意味でも悪い意味でも)。いや真面目にこれくらいの長さでまとまっているのは良い。
しかし君の行為の蓄積はこんなものではまとまらない。しかしまとめていることは良いことだ。

「今に見ていろよ2010」という曲があったと記憶しているが、この作品に広がる音は2020~2023くらいの録音らしい。
「今」に、「今」を、「今」へと夢みていた音や行為の蓄積が、2020年からの3年間くらいに合流し、それがまるで田舎に暮らしているとは思えないインダストリアルな響きをまき散らす。
(いやしかし、田舎は意外とインダストリアルなの、私も知っています)

全員が出口に殺到するが、その全員っていつのどこの誰のことでしょうか?という問いが浮かぶ。
「ああお前も、お前も、あーーお前も」という騒音たち。

鳥の声が聞こえた、音叉の音が聞こえた、得体の知れない音が聞こえた。

感嘆し拍手をしながらも、「どうだい、気が済んだかい?」とも同時に思う自分がいた。
入口には誰もいないが、それでもいいじゃあないか、音だもの。

▼QUONTUM FIELD
音が割れている、音叉が飛んでくる、そんなことはどうでも良い。
そもそも音に乗って、何が飛んできているのか?

音叉はチューニングをするものなので、その音は「ピュア」なのだが、ここではその「ピュア」さは明後日の方向へ走りさっている。
だって音が割れてるからねえ。しかしその「ピュア」を破壊する別の「ピュア」は私もあこがれて、しかし、はるか過去に手放したものだ。それがここには在る。

めちゃくちゃ真っ当なノイズ作品のように聴こえる。
これがDSD録音かと驚愕している部分もあります。海外でもうけるよこれは。

最近「関心領域」という映画を見ましたが、それのサントラよりも良い。というかこっちの音の方が、そのサントラに合っているのではとふと思った。要は隠された暴力がノイズであり、暴力を音にだけにして聞かせるのがノイズではないかと思ったけれども違ってたらすみません。

波なんだよ、波。と涙を流すおっさんの後ろ姿が見えるような。
途中聴こえたギターが昔よりはるかに良い音になっている気がした。

ヒグラシがこんなにも叙情的に聴こえないのも珍しい。
モノを投げるのはやめなさい。

混沌としている、様々なものが圧縮されている。
スクラップ、スクワット、ストロング、ストレンジ。そしてストローク

最後の奇妙な音が突如切断されるそのときが至高の時であり、ああここに静寂があって良かったと思うための15分。
ヒグラシの音は遠くになりけり。

中川裕貴(KAKUHAN)

 

 

 

 

 

関連してKOBE STUDIO Y3にて展示。

植物学者・バイオアーティストの銅金裕司さんの展示に音で参加している

 

 

展示名 ピエール・クラストルと植物数学-植物数学への道1-4
参加作家
長野雅隆(サウンドアーティスト)
銅金裕司(スタジオアーティスト)
会場
スタジオ412
開催期間
1月15日〜4月30日
営業時間
10時〜19時

内容

人類学者ピエール・クラストルの南米グアラニ民族による論考と植物数学からの生態音響の一考察---あるいは、人の理性の拡大について

 

銅金さんはすでにいくつか作品を製作、展示中、実験的な試みです。 無限ドリティス-植物数学への道#1-3

 

1/4(土)〜3/30(日)展示:無限ドリティス-植物数学への道#1-3 - KOBE STUDIO Y3

銅金 裕司 DOUGANE Yuji (バイオアーティスト) - KOBE STUDIO Y3

 

 

"数学という理性を、ガロアのように、植物数学で拡張する

 

人類学者ピエール・クラストルは、南米グアラニ人の思考についてかいた。

グアラニの予言者カライは、人間は不完全だから不幸であるという。なぜか?不幸のゆえんは総体においてまずは、一(いち)と考えることにある。算術は悪である。この一、いち。数学でいう1。それは全体というわけではない。 

いち、に、さん、し、ご、、、、

すなわち、わたしたちが事象を名指すことができることであり、やがて、やっかいな無限を引き出してしまう。

あれ、これ、それ、どれ、なもの、わたしとあなた、は、このように世界を指し示し、区分する。その能力は悪夢であり不幸であり、論理とか言う。言わなくてよいのに。

「このもの」を一と数え上げる。

こうして理性は1を指し示す。

そして、一は有限である。

だから、一はやがて消滅する。

 

こうして世界は不完全で「邪悪なる大地」なのだ。

わたしはわたし、あなたはあなた。

一とはこの同一性の原理のことだ。

もはや、十二分に呪われている。

 

それでは、この原理に植物数学で対抗してみよう。そう、不幸からの脱出だ。

ここへみちびく別の原理としての植物数学。

 

 さらに、グアラニに耳を傾けよう。

ここでもわたしたちの予期を裏切るだろう。それは、ゆきゆきて、多ではない、二である。 

わたしはわたし、あなたはあなたではなく。

 わたしは同時にあなた、あなたは同時にわたしである。

つきつめれば、わたしは神、神はわたし。そのような原理に拠る欠けるところなき植物数学の世界にむかう。

こうして予言者カライは呼びかけるだろう。〈悪なき大地〉 へ。

作物はだまっていても育ち、狩りにでなくても矢が獲物を運んでくる。

鳥籠がカナリアを追っかけてくる。

婚姻を差配する規則もなく、そこでひとが永遠の若さを享受するだろう。

大地へ。"

 

 

 

長野雅隆 NAGANO Masataka 

1986年1月17日生 即興表現に傾倒。環境に自生した音を鳴らす。2011年から自主イベント「結節点!¡」を開催。 セッションを中心に多数アーティストと交流。2014年にShaktiMusicよりアルバム "、を打つ"をリリース 。

2017年からはコンサートシリーズ "Momente"を主催。アートスペースenvironment 0g、bar HOWSなどを拠点に展開。ギターを主に・非楽器/エフェクターほか様々に音源を並べ扱う。昨今では音叉の響きにインスピレーションを受け演奏に積極的に用いる。

2024年より神戸塩屋から岡山赤磐市へと居住地を移す。山での自然農、自給自足を基本としたオルタナティブ生活様式を志向。音楽活動ほか、Familyの野菜出店など。144の数字からはじまった鳥、犬たちの群れ、家族と共に広く調和を目指す。

同年11月、新しい音源集 "WAVE reform" をリリース。 2025年より量子的 共同創造『Quantum Improvisation』を主催。 "未来市場 たねをまく" と合わせ開示。くらしのなかで試行、実践を重ねる。

youtube.com/@masataka0117jp

bainm0.hatenablog.com

x.com/masataka_nagano 

www.instagram.com/nonimpro

 

 

Quantum Improvisation Map

 

現れる 384|長野加奈 https://note.com/naganokana/n/na56bc8e6f385 #note

https://x.com/kananagano00  

kana nagano / Mujika Easel

 

 

 

tanewomaku.godaddysites.com

 

自家採種可能な固定種のたねを無料配布する「未来市場 たねをまく」というプロジェクト